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第19回年次大会(2009年)実施報告・発表概要

日 時:2009年3月14日(土)11:00~16:50

場 所:東京家政大学 1号館4階(1-4B教室)

〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1 TEL 03(3961)5226

大会運営委員長:永谷万里雄(青山学院大学非常勤)

大会運営委員:仙土真由美(帝京大学大学院博士課程修了)

開催校委員:鈴木 繁幸(東京家政大学)

プログラム:

◆11:00~12:30 総 会

 今年度は役員人事任期満了に伴う役員改選、20周年記念出版などの案件が多数あるため、今回の総会は研究発表前の午前中に開催します。役員、一般会員を問わず、多くの会員の皆様のご出席をお願い申し上げます。

◆13:30 開会の辞

会 長 藤田 崇夫(浜松学院大学)

◆13:40~14:30 ワークショップ

司 会 勝山 裕之(青山学院大学非常勤)

「UCL夏季音声学セミナーの参加報告とEstuary Englishについて」

責任者 長久保礼一(南山高等学校男子部・名古屋大学大学院生)

 本ワークショップでは、平成20年夏に発表者が参加したロンドン大学夏季音声学セミナーの体験を報告する。前半では日本の中高生に対する音声指導のあり方を議論し、後半では地域差、階級差があまり見られない新種のアクセントであるEstuary Englishについて報告する。最終的には、UCLでの体験を踏まえて発表者が中高生に対して書き記した『初心者のための発音ガイドブック』についてその理念を説明する。
(※ワークショップは50分(=研究報告40分+質疑応答10分)です。)

◆14:40~16:50 研究発表

★14:40~15:10

「日英語の定性効果」

伊藤 達也(首都大学東京非常勤)

 英語の存在構文は定性効果を受けることが知られている。つまり、英語の存在構文には定表現が現れられないと言われてきた。それに対し、McNallyは、英語の存在構文の定性効果はものの種類の観点からよりうまく説明されると主張している。一方、日本語では、遊離数量詞に定性効果が観察されている。つまり、遊離数量詞は定表現を修飾できないと言われている。本発表では、日本語の遊離数量詞に観察される定性効果もものの種類の観点からよりうまく説明されることを示す。

★15:10~15:40

「状態を表す過去分詞形容詞の英和辞典に見られる表記について」

松倉 信幸(鈴鹿国際大学)

 学習英和(英英)辞典において、主に状態の意味を表す過去分詞形が形容詞として見出し語に取り上げられている項目が少なくない。この状態を表す動詞の過去分詞形が他動詞として表記される場合に加えて、その同一の過去分詞形が形容詞として表記される場合も見られる。本稿ではこれらの過去分詞が英和辞典において、見出し語としていかに表記されているのかという点について、再版以上の版を重ねた英和辞典の中から5点とさらに参考のために、英英辞典の2点を加えて、その過去分詞の表記の仕方を分析する。また、掲載された実例についても、動作主のbyもしくはby以外の前置詞に着目し考察を加える。

★15:50~16:20

「オバマ大統領とケネディ大統領の就任演説の比較分析」

長久保礼一(南山高等学校男子部・名古屋大学大学院生)

 本発表では、オバマ大統領の就任演説の言語的特色を述べる。予備選挙の段階からオバマ大統領の演説には定評があり、“Yes, we can.”というフレーズも一躍有名になった。演説の卓越さゆえにマスメディアはケネディ元大統領になぞらえることがある。そこで、就任演説において両大統領の間で使用される語彙がどのように異なるのかを対数尤度比を用いて抽出し、その結果を考察する。語彙、統語、ディスコース・パターンにおける両大統領の就任演説の違いを明らかにする。

★16:20~16:50

「ケンペル『日本誌』における日本語」

土居  峻(名古屋大学大学院生)

 本発表では、ケンペルの『日本誌』に見られる日本語にはどのようなものがあるかを紹介する。まず『日本誌』の成立した背景などのテキストについての概要を述べ、そのテキスト中にどのような日本語が使われているかを観察する。そこからは、江戸時代初期の日本がヨーロッパ人にどのように映っていたのかを垣間見ることができる。また、この『日本誌』は『オックスフォード英語辞典』に最も多くの日本語借用語を提供している文献である。辞典に見られる日本語の特徴と比較することによって『日本誌』が辞典に与えた影響についても考察する。

(※各発表は30分(=研究発表20分+質疑応答10分)です。)

◆16:50 閉会の辞

副会長 木内  修(東洋大学非常勤)

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