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第30回記念大会(2021年)のご案内


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プログラム:

日 時:2021年3月6日(土)12:50~17:10

場 所:オンライン開催

大会運営委員長:加賀 岳彦(日本女子体育大学)

大会運営委員:岩本 典子(東洋大学)・奥井  裕(和光大学非常勤)・川﨑 修一(日本赤十字看護大学)
       佐藤 亮輔(高知大学)・鴇﨑 敏彦(日本獣医生命科学大学)

開催協力委員:渋谷 和郎(千葉工業大学)

大会総合司会:加賀 岳彦(日本女子体育大学)

◆11:00~12:30 役員会

司会 副会長 野村 忠央(文教大学)

※本年度役員会では役員人事任期満了に伴う新年度役員改選がございます。役員の方々は「役員会参加URL」からオンラインにてご出席をお願い申し上げます。URLは事前にメーリングリスト経由でお送り致します。

◆12:50~13:15 総 会

司会 鈴木 繁幸(東京家政大学)

※総会では役員、一般会員を問わず、多くの会員の皆様のご出席をお願い申し上げます。

◆13:20〜13:30 開会の辞

会長 渋谷 和郎(千葉工業大学)

◆13:30〜14:15 〈特別講演〉

司会 野村 忠央(文教大学)

「父奥井潔の英語と英文学への思い」

理事 奥井  裕(和光大学非常勤)

 今回の雑談は学会からの強い慫慂によるもので、私自身が希望したのではありません。親父のことなんかあまり話したくないし、英語・英文学の世界で40半ば以上の方でしたらば父のことを多少はご存知かもしれませんが、もっと若い方ならば「奥井潔ってなに?」と思われることでしょう。「伝説の駿台英語教師」なんて言って下さる方もいますが、言い換えればすっかり「過去の人」になったということです。今と父の時代の英語教育は全く違うし、父のことをお話しする価値なんてあるのだろうか、とも思います。けれども「極薄」の形ではあれ、結局父の後追いをしてしまった自分も還暦を過ぎ、父の英語と文学への思いが多少はわかるようになったこと、そして英文学が大学からいつ消滅してもおかしくない状況の中で、これについてお話しすることには微かながらも意義があるかもしれないと思い直し、やらせていただくことにしました。

◆14:15〜15:00 〈記念講演〉

司会 鈴木 繁幸(東京家政大学)

「日本英語英文学会創立30周年を祝して―草創期の『八王子英文学論叢』創刊からの歩み―」

顧問 松倉 信幸(鈴鹿大学)

 草創期の『八王子英文学論叢』発刊は、30年前、八王子市にキャンパスを置く帝京、中央、明星の三大学の博士課程で学ぶ学生が立ち上げた。この縁で「八王子」の名を戴く研究会および論叢が誕生した。当時は大学院にあるはずの院生の紀要がなかったことも誕生の要因になった。筆者が指導を頂いた福村虎治郎先生、中山隆夫氏が指導を頂いた翻訳『ライ麦畑でつかまえて』で知られた野崎孝先生、永谷万里雄氏の恩師でアメリカ文学で高名な岡田春馬先生が、本論叢の行方を心配されながらも、いつも私たちの背中を押して下さった。その後、第6号では執筆者の所属する大学は、八王子から都区内にまで裾野を広げた。当時ここに集った若き研究者たちは、研究意欲に加えて、人柄がすこぶるよく、気さくで、心から互いに信頼できる者たちであった。この「開かれた学会」、「研究者を育てる学会」の気風は本学会と共に永く生き続けるに違いない。

(※特別講演、記念講演は質疑応答を含め、各45分です。)

◆15:05~17:40 〈研究発表〉

(※発表時間は35分:発表25分+質疑応答10分です。)

★15:05~15:40

司会 菅野  悟(東京理科大学)

「付加詞の可視性」

作元 裕也(九州大学大学院生)

 近年、多くの研究が様々な言語現象に対してChomsky (2004)によって提案された対併合に依拠して分析を行なってきた。Chomsky (2004, 2008)では、対併合された付加詞は“separate plane”にあり、統語的に非可視的になると想定され、付加詞の特異な性質に説明が与えられてきた。しかし、“separate plane”という概念に依拠した付加詞に対する説明はOseki (2015)が指摘するように、construction-specificであり、経験的にも問題が生じる (e.g. What did you come round [to work on what]? (Truswell (2011: 129)))。さらに、Chomsky (2004)は、順序対を集合に変換するSIMPLという随意的な操作を提案しているが、その性質は先行研究において明らかになっていない。本発表は、経験的証拠を提示し、付加詞が実際には可視的であることを示し、SIMPLが不要であることを主張する。更に、This bridge has been walked [under this bridge by generations of lovers]. (Bolinger (1975: 69))のような例から、付加詞節だけでなく、付加詞句も可視的であるということを論じ、その理論的帰結を示す。

★15:45~16:20

司会 佐藤 亮輔(高知大学)

「一致に基づく解釈位置決定」

齋藤 章吾(弘前学院大学)

 本発表は、一致に参与する統語要素の解釈位置が探査子と目標の相対的位置関係に基づいて決まると提案する。束縛などの統語要素の解釈に関する先行研究では、異なる統語要素に対して不統一な解釈メカニズムが提案されている(cf. Lebeaux (2009))。本発表は、一致に基づく解釈位置決定メカニズムを提案することで統語要素の解釈に対して統一的な説明を試みる。本提案によると、値を持たない素性を伴って構造に導入される要素は、全ての値が付与された段階の探査子と目標の相対的位置関係に基づいて解釈位置が決定される。一方、値を持たない素性を伴わない要素や、他の要素と併合されるまでに素性の値付与が完了している要素などは探査子と目標の間の相対的関係が存在しないため解釈位置に制限が課せられない。本提案が正しければ、不必要な要素と考えられていた値を持たない素性は統語構造の解釈決定のために必要とされる。

★16:25~17:00

司会 松本恵美子(順天堂大学)

「オンライン授業の可能性―文化論と医療英語を教材として―」

中山 隆夫(東洋大学非常勤)

 筆者は本年度4つの大学に非常勤に出講していたが、全て違ったツールを使用したハイブリッド授業を展開した。対面+Zoom、対面+Webex、対面+Google Meet、manaba、これらの授業形態には利点も欠点もあった。本年度各大学が使ったZoom、Webex、Google Meetというツールでは一方通行型のテレビ授業とは違った、画面上で学生に指名して答えさせるという双方向型の画期的授業が展開できた。これは新しい授業形態、新たな授業の可能性を垣間見たとも言える。筆者は学生の到達度を測るため課題提示型をとり、毎週、週15コマ・400人の学生とやり取りした。YouTubeを使った題材などは映像を利用したオンラインならではのスタイルであり、学生も大いに関心を示した。本発表では筆者が利用したスヌーピーの4コマ漫画や、医療系の国家試験問題を取り上げながら、学会参加者の方々に問題を提起したい。

◆17:05〜17:10 閉会の辞

理事・大会運営委員 川﨑 修一(日本赤十字看護大学)

《大会運営委員会より》

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