第1回東海支部大会(2008年)実施報告・発表概要 |
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日時: | 2008年6月14日(土)14:00〜15:50 |
場所: | 南山中学・高等学校(男子部)高校校舎 2 階会議室 |
〒466-0838 名古屋市昭和区五軒家町6 TEL 052-831-6455 | |
東海支部大会運営委員: | 長久保礼一(南山中学・高等学校) |
◆14:00 | 開会の辞 | 会長 藤田 崇夫(浜松学院大学) | |
◆14:05~15:50 | 研究発表 | ||
★14:05〜14:35 | |
「『オックスフォード英語辞典』における日本語借用語」 | |
土居 峻(名古屋大学大学院生) |
本発表では、まず『オックスフォード英語辞典』に見られる日本語にはどのようなものがあるかを紹介する。意外と多くの日本語が見つかることに驚かされる。その後、それらの「日本語」が英語文脈の中でどのように使われているかを観察する。そこからは、日本語借用語が英語の語彙として定着していく過程が見て取れる。また、『オックスフォード英語辞典』の初出に注目すると、借用語の歴史的・文化的な側面を垣間見ることができる。 | |||||
★14:35~15:05 | |
「必然性の “will” と日本国憲法第9条」 | 谷澤 泰史(東海学園大学非常勤) |
法文書では「命令」(否定の場合は「禁止」)を表す法助動詞として”shall”を用いる。しかし日本国憲法第9条2項の「禁止」規程では”will not”を用いており、この点については「法助動詞”shall”と”will”の比較」の観点から前稿で触れた。今回”will”が「必然性」を表し「第9条1項および2項を因果関係的に結びつけている」と仮定した。すなわち第1項で「放棄されるべき戦争とは何か」その範囲を条件節として提示し、第2項を「(その範囲内での)軍隊不保持」を帰結節的に命令する。言い換えれば英文条項では”will”による両条項の因果関係から「軍隊保持も可能」という解釈が導き出される可能性を指摘する。 | |||||
◆15:05~15:20 | 会場移動、休憩 | |
★15:20~15:50 | |
「広告英語の特徴について」 | |
長久保 礼一(南山中学・高等学校、名古屋大学大学院生) |
本発表では、まず広告英語の特徴をLeech (1966)に基づいて整理する。その後、発表者が収集したイギリスの看板を中心とした広告を題材にして広告英語の特徴を音韻的、統語的、意味的に述べる。広告英語は創造的で、時に文学的でもあり文化的背景をもち合わせていないと難解であるが、そこには共通する規則性を見出すことができる。発表者の広告英語資料で実例を示しながら、最終的にはその規則性が何を意味するのかという点を明らかにする。 | |||||
◆15:50 | 閉会の辞 | 東海支部長 松倉 信幸(鈴鹿国際大学) |